はじめて村上春樹を読んでみて(『パン屋再襲撃』)

 

新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)

新装版 パン屋再襲撃 (文春文庫)

 

 『パン屋再襲撃』という短編小説集を読んだ。

 

思ったことは2つ。

 

一つ目は文字数稼ぎしてるのかな?ってくらい,「○○であって,○○でない」って表現が多かった。

 

卒業論文でこんな文章書いてたら,間違えなく落第(笑)

 

二つ目は,例えがピンポイントすぎて,逆にイメージしづらい。

例えば空腹感を形容する文章はこんな感じ。

 

「空から見たシナイ半島のごとき茫漠とした」空腹

 

頭の中で,「シナイ半島ってどんなかんじだったっけ」って考えながら読み進めなきゃならなくて,少し難しい(もちろん例えは的確なのだけど)。

 

ただ,物語の世界感は,とても好きでした。